長野市の内科・呼吸器科・アレルギー科 医療法人甘利クリニック

Amari Clinic
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最近、Googling for diagnosis、Google based medicineという言葉を目にしました。
これは、インターネットの検索サイトgoogleに
キーワードを入れることで得られる医学情報のことです。
著名な英国の医学雑誌 British Medical Journal には
「Googleにキーワードを入れるだけで58%の病気を診断することが出来る」という論文があるそうです。
しかも、2006年・・今から10年も前に発表された論文ですから、
今なら診断率はさらに上がっているはずです。
インターネットだけでなく、
医学の分野における人工知能(Artificial Intelligence; AI)の開発も進んでいて
一部の領域では、実際の診療に使用可能なレベルに到達していると言われます。
これからの医療に、そんな人工知能やインターネットの利点を
取り入れていくことは必要不可欠でしょう。
今でさえ、私の診察室のパソコンのうちの1台は、
電子化された医学書、自分が集めた論文や資料に加えて、
いつでもインターネット情報にアクセスできるようになっており、
必要な情報にアクセスできるようにしてあります。
ですから、そう遠くない将来に、
医師、看護師、事務などの医療スタッフに代わって
医療機関で人工知能を持つロボットが
活躍することも絵空事ではないかも知れません。
不眠不休で疲れも知らずに働くロボット、
人間の限界を超える膨大な情報量と
人工知能を駆使して
診断や治療方針を決めていけるロボット。
その精度は人間の限界を超え
我々医師の能力を遙かに超えてしまうかもしません。
それでも、
「私の仕事は人工知能やロボットでは代われない・・・」と
自信を持って言える仕事を
いま自分のクリニックで
医師、看護師、医療事務のスタッフ全員で
実践していきたい・・・
そう考えています。
==甘利内科呼吸器科クリニック==呼吸器内科==アレルギー科==長野市==


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未来は変えられる

リオのパラリンピックが開催されています。

障害を持つ人たちの運動能力に驚かされ。

その選手の輝きと、ここまでの人生を思い、

五体満足な自分の不甲斐なさを思います。

 

みなさんが、当たり前すぎて意識していないかもしれませんが。

病気もまたハンディキャップであり

不公平です。

生まれながらに病気の人、

望まぬ遺伝子を持っている人、

同じようにタバコを吸っても

全く元気でいる人もいるし、呼吸器の病気になる人もいます。

同じ生活をしていても

生活習慣病になる人もいるし、ならない人もいます。

アレルギーで苦しむ人もいれば、全く関係のない人もいます。

喘息やアレルギー性鼻炎で

運動や勉強で良い成績が残せない人もいます。

 

格差社会、貧困がクローズアップされるようになり、

選挙のたびに焦点の一つとなり、

テレビなどマスコミでも頻繁に取り上げられています。

「貧困から抜け出せない」

それぞれの立場から、それぞれの意見があり、

それぞれに正しくおもえ、

それぞれに、わがままにも思えます。

 

格差社会の問題は地球規模でも議論されていますが、

結局は「難しい問題ですね」となり

現在の社会の複雑さを思うことになります。

格差を克服すること、

未来の希望を持つこと

貧困から抜け出すことは簡単ではないと思います。

しかし、

病気や障害といった、ハンディキャップを持ちながら

正面から向き合っている人達を見ると

やっぱり、未来は変えられると思えるのです。

過去は変えられない

障害や病気を乗り越えられないことも多い

誰もが美しいストーリーを描けるわけではない。

その変化はほんの少しかもしれない。

それでも、そして誰でも

今から未来へは変えることができる。

パラリンピックの選手を見ていると

そんなことを思えるのです。

 

==甘利内科呼吸器科クリニック==呼吸器内科==長野市==アレルギー科==

 


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祖母の教え

2016.07.11

「弁護士の門構え、医者の服装」

これは、私の祖母がよく父に言っていた言葉だそうです。

祖母の実家は須坂市にあった開業医でしたので、

あまり服装に気を遣わずに診療をしていた父を

祖母は心配していたそうです。

 

この言葉は、いろいろなとらえ方ができます。

偉そうに見えるからそうした方がよい・・・というとらえ方もできるでしょう。

しかし、おそらく祖母は「弁護士さんはその門構で信用され、

医者はその身なりで信用される」と教えたかったのだと思います。

 

患者さんの立場になれば、

初診時には初対面もしくはそれに近い相手に、

自分の健康のこと、体のことを話すのです。

我々医師も、場合によっては

患者さんが触れられたくないようなプライバシーの部分にまで踏み込まなくてはいけないのですから

きちんとした身なりで接するのが礼儀だと祖母は教えたかったのでしょう。

 

以前ブログにも書きましたが、

昔から自分が実際より若く見え、頼りなさそうに見られることを自覚していた私は、

医師になったときから、祖母の教えを守るようにしてきました。

私が年月を経て開業医になってからも、

暑い時期を除いてネクタイをしているのは

そんな祖母の教えが身についているからです。

 

じつは、私にその教えを残してくれた祖母は、私が生まれる前に他界しています。

私には祖母の記憶はありませんし、

祖母もまた、私がこの世に生まれたことを知りません。

そんな祖母の言葉が私の中に生きている、

祖母もきっと喜んでくれていると思います。


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