院長ブログ

ゆっくり急げ~Fastina lente~

「かもめのジョナサン」と「星の王子様」(心でみる・・・・こと)
2014.8.10

前回、「カモメのジョナサン」のことを書きましたが、

その文中、ジョナサンが生徒のフレッチへ話した言葉で

以下のような言葉があります。

「わかったな、フレッチ。

君の目が教えてくれることを信じてはいかんぞ。

目に見えるものには、みんな限りがある。

君の心の目で見るのだ。

すでに自分が知っているものを探すのだ。

そうすればいかに飛ぶかが発見できるだろう。」

 

このジョナサンの言葉を読んで

「どこかで聞いたことあるな・・」って思う方も多いでしょう。

そう・・・サン=デグジュペリの「星の王子様」の文中で

“ボク”が“キツネ”と別れるときに、

キツネが教えてくれた「秘密」です。

「心で見なくちゃ、ものごとはよく見えない、ってことだよ。

大切なことは目に見えないんだ・・・」

ジョナサンがフレッチに教えたことも、

キツネがボクに教えた秘密も、

目に見えることだけに心を奪われるのではなく、

心や感性で物事を感じ取ることの大切さを教えているのでしょう。

 

日常の診察でも同じかもしれません。

血液検査やCTやMRIなど最新の検査の結果を並べても、

大切なものは見えないときがあります。

教科書にはない、データーにも出ない

「大切なもの・・・」を「心で診る」ことができるようになりたいと思います。

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