前回、「カモメのジョナサン」のことを書きましたが、
その文中、ジョナサンが生徒のフレッチへ話した言葉で
以下のような言葉があります。
「わかったな、フレッチ。
君の目が教えてくれることを信じてはいかんぞ。
目に見えるものには、みんな限りがある。
君の心の目で見るのだ。
すでに自分が知っているものを探すのだ。
そうすればいかに飛ぶかが発見できるだろう。」
このジョナサンの言葉を読んで
「どこかで聞いたことあるな・・」って思う方も多いでしょう。
そう・・・サン=デグジュペリの「星の王子様」の文中で
“ボク”が“キツネ”と別れるときに、
キツネが教えてくれた「秘密」です。
「心で見なくちゃ、ものごとはよく見えない、ってことだよ。
大切なことは目に見えないんだ・・・」
ジョナサンがフレッチに教えたことも、
キツネがボクに教えた秘密も、
目に見えることだけに心を奪われるのではなく、
心や感性で物事を感じ取ることの大切さを教えているのでしょう。
日常の診察でも同じかもしれません。
血液検査やCTやMRIなど最新の検査の結果を並べても、
大切なものは見えないときがあります。
教科書にはない、データーにも出ない
「大切なもの・・・」を「心で診る」ことができるようになりたいと思います。
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