日本喘息学会による喘息患者さんに対するワクチン接種の考え方より
- 喘息患者が新型コロナに罹りやすいわけではなく、重症化のリスクも健常者と比べて高くはないとされています。
- ただし、コントロール不良や増悪(発作)の繰り返しがある人は重症化のリスクがあるのではないかとされています。
- したがって、喘息自体は優先接種対象疾患ではありませんが、コントロール不良な方や、重症の方では接種のメリットが極めて高いと思われます。また、コントロールされている喘息患者さんでは、ワクチン接種のメリットもデメリットも健常者と同様と考えられます。
- 接種後30分程度は接種場所(医療者のいるところ)で経過観察が必要です。
- 過去にインフルエンザなどのワクチン接種で呼吸困難や全身性湿疹などの重度の副反応があった人は避けるべきと考えます。
- ファイザー社やモデルナ社のmRNAワクチン接種は、ポリエチレングリコールやポリソルベートでアレルルギー反応があった人は避けるべきです。
接種当日の注意点
接種当日もいつも通りの吸入、内服を行ってください。
接種会場には発作時に使用する吸入薬を必ず持参してください。」
参照)発作時に吸入する薬とはメプチン、サルタノール、シムビコート(ブデホル)