これは最強の経営者と呼ばれる稲森和夫さんが
仕事への取り組み方でお話しされている言葉です。
稲森和夫さんは、京セラ、KDDIを創業した実業家で、
その手腕を買われ、破綻したJALの再生を任された方です。
ギリギリまで(土俵際まで)追い詰められて頑張るのではなく、
余裕を持って冷静に仕事をするようにという教えで、
いつも資金調達に走り回るようでは、
まともな経営や将来への投資は出来ないと言うことでしょう。
「土俵の真ん中で相撲を取る」
この考えはは病気の治療、特に継続的な治療が必要な
慢性疾患の治療には大切な考え方だと思います。
喘息のクスリが終わっているのに
「まだ症状が無いから大丈夫・・・」と受診を遅らせる人は多いですし、
糖尿病で血糖が高いけど
「特に症状が無いからついつい・・」と食べ過ぎたり、
お酒を飲み過ぎたりしてしまう人も多いです。
知らず知らずのうちに、少しずつ土俵際に追い込まれて、
結局入院が必要になったり、強いクスリが必要になったりしてしまいます。
そして、土俵際に追い込まれる習慣のある人は、
いつも土俵際になって受診される傾向がありますから、
一歩間違えて土俵の外に出てしまう場合もあるでしょう。
心理学者チャールズ・クーリーの言葉に次のような名言があります。
「明日はなんとかなると思うのは馬鹿者だ」
「今日でさえ遅すぎる」
「賢者は、すでに昨日のうちに済ませてしまっている」
そう、賢者は「土俵の真ん中で相撲を取っているのです」
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