「知る」と「できる」は大違い。
「できる」と「やる」は大違い。
「やる」と「やり続ける」は大違い。
「知れ」ば必ず「できる」とは限りません。
教わっても、知っていても、できない理由はたくさんあります。
「できる」ようになっても、日常生活の中で「やる」とは限りません。
面倒くさかったり、誘惑に負けてしまうこともあります。
「やった」としても、その後「やり続ける」とは限りません
三日坊主で終わったり、途中で気持ちが薄れることもあります。
内科の慢性疾患の多くは「やり続ける」ことが大切であり、必要なことです。
気管支喘息の患者さんの多くは吸入ステロイドを続けなくてはいけないですし、
糖尿病の患者さんは運動療法や食事療法を継続しなくてはいけません。
高血圧の患者さんは減塩を続けなくてはいけないし、
アレルギーの患者さんはアレルゲンを避け続けなくてはいけません。
最近では、インフォームド・コンセントとう言葉もあり、
私たち医師は患者さんの「知る」については十分な説明を心がけています。
しかし、
「知る」と「できる」の間の大きな距離や、
「できる」から「やる」への行動の動機付けや、
「やった」やら「やり続ける」の継続のサポートには
あまり注意が注がれていなかったように思います。
病気や治療を「知る」ことから、
治療を「やり続ける」まで
時には「この医者めんどくさいな・・・」と思われても、
必要なことは伝えていかなければいけないと思っています。
==甘利内科呼吸器科クリニック==呼吸器内科==アレルギー科==長野市==