院長ブログ

ゆっくり急げ~Fastina lente~

三識(知識・見識・胆識)を考える
2021.8.15

先日、某ビジネス書で三井化学会長の淡輪敏さんが「胆識」に語られていました。
“学問などで得られる「知識」に経験が加わると「見識」に
そこに判断力や実行力が伴うことで「胆識」になる” と語られていました。
元は大正〜昭和の財界や政界に影響したとされる安岡正篤の
「知識・見識・胆識の三識が備わって初めて人物の器量となる。」という教えだそうです。
 
胆識と似た言葉で「胆力」があります。
胆力は古今東西多くの名言がありますが
辞書を引くと「物事に恐れず、臆せず、驚かない気力。動じない心」とあります。
私なりの解釈も入りますが、
学問などで得られる「知識」に、
経験や歴史や名著に学んだ自分の価値観が加わると「見識」になり、
そこに「胆力」が伴うことで「胆識」になるのでしょう。
 
大学入学から数えると
医学を学び始めて40年経っていますが、
知識も見識がまだまだ足りないとは承知しています。
ただ「今ある知識、見識をすこしでも胆識にしたい・・・」
還暦を迎えた今、そんなことを考えています。
 
==甘利内科呼吸器科クリニック==呼吸器内科==アレルギー科==長野市==

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