65歳の誕生日を迎えると、まず年金機構から年金を受け取るための書類が来ます。そして行政から帯状疱疹や肺炎球菌のワクチン接種の補助金の通知が来ます。さらに唐突に介護保険証が届きます。昨年までは両親宛にきていた介護保険証に自分の名前が印字されるのを見ると、嫌が負うにも自分が人生の終盤を迎えたことを意識させられます。
65歳にもなると人生の道筋はほぼ完成されています。「いくつになっても人生はやり直せる」という格言もありますが、この格言を残した安藤百福さんですら日清食品を創業し再起したのは48歳の時ですから、65歳からの人生に大きな変革は起きる可能性はかなり低いのが現実でしょう。私と同年の方々の中には私と同じように、届いた書類を前にして、過ぎゆく時の流れの速さを思い、ここから先自分は何も成し遂げられないのでは?・・という漠然とした無力感をかかえている人も多いと思います。
“There is nothing noble in being superior to your fellow man; true nobility is being superior to your former self.” (他人より優れていることに品格はない。本当の品格とは、昨日の自分を超え続けることだ)。これは映画「キングスマン」にでてくる台詞で、もともとはアーネスト・ヘミングウェイが語ったとされている言葉です。
伸びゆく平均寿命のなか、ただ昨日の延長線上の今日を過ごしているだけでは残った人生は長すぎます。だからこそ、他人との比較や周囲の評価に惑わされず、昨日までの自分を少しでも超えていくために躊躇なく行動していくこと。それが、これからの人生を充実させるために、今の自分に出来ることなのだと考えています。
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