院長ブログ

ゆっくり急げ~Fastina lente~

音の波動と共感
2025.8.15

先日、ミュージカル『レ・ミゼラブル(Les Misèrables )ワールドツアースペクタキュラー』を観に行きました。ロンドン初演から40周年を記念して行われたワールドツアーでは、当初のスケジュールに長野が予定されていて驚いたのですが残念ながら実現せず(会場の設備面の問題でキャンセルされたらしい)、東京まで足を運ぶことになりました。
レ・ミゼラブルはミュージカルの中でも大好きな演目の1つで、今までに何度も観てきました。
ミュージカルの本場ロンドンのウエストエンドに行った時も真っ先に選んだ演目ですし、その舞台のラストシーンで「民衆の歌(Do You Hear the People Sing?)」が流れると、もし叶うならあの群衆の片隅で一緒に行進したい衝動に駆られました。
なぜ・・何度見てもレ・ミゼラブルに心を動かされるのでしょう?
それはヴィクトル・ユーゴーの原作小説の社会的弱者への共感や人の善悪の複雑さなどが、現在にも通じる普遍的なテーマであることもありますが、やはり強く美しい楽曲が物語と結びついて私たちの感情を揺さぶるのだと思います。
以前に「音楽を通して人の心を揺さぶるのが音楽家の仕事」と聞いたことがあります。
一瞬空気を揺らして消えて行ってしまう波動・・・その音楽が伝統的なクラッシクやミュージカルでもジャズでも演歌でもロックでもポップスでも、確実に人の心を揺さぶることのできる音楽の力には唯々憧れてしまいます。
私の仕事には音楽のような力はないし、人の心を感動で揺さぶることもないでしょう。
でも、その波動を受け取った私は、夏休み明けに「民衆の歌(Do You Hear the People Sing?)」を口ずさみながら診察室に向かい、
そうして・・もし・・その私の波動がさらに相手に伝わっていくのなら、
その相手と何か言葉にならない共感が生まれていく・・・そんな夢想をしています。
==甘利内科呼吸器科クリニック==長野市==呼吸器内科==

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