先日、57歳の誕生日を迎えました。
誕生日だからといって、特別な感慨もないのですが、
先日「最近、自分の思考が停止しているな・・・」と
実感させられることがありました。
それは、国会で「働き方改革関連法案」が可決され、
それに反対する方々の姿をテレビのニュースでみたときでした。
今まで何度か目にしてきた「働き方法案」のニュースを見ながら、
「働き方を改善する法案のはずなのに、
過労死をされた方のご遺族の一部が反対している・・・」
その理由を自分が知らないことに気がつきました。
番組では「高度プロフェッショナル制度」が争点・・・との解説でしたが、
「いろいろな意見があって当然」
「賛成意見には反対意見がつきもので、全員が賛成はないよな」と
一通り考えを巡らせた後で、
「それで、その法案の何がいけないと訴えているのか?」
それを自分は理解していない・・・・
つまり、誰かが流した情報を聞いただけで、
自分で考えていないことに気がつきました。
以前、大学病院で研究生活を送っていた頃、
岸本忠三先生の「なぜかと問いかける内科学」に感銘を受け
「何故そうなるのかを考えること」を大切にしてきたつもりでしたが、
近年の溢れる情報の中で、ともすると情報を収集することに没頭し、
「何故そうなるか?何が正しいのか?」を考えることを
止めてしまっていたように思います。
人生の後半戦、仕事でも社会生活でも、
「それは何故か?を問う」
そのことを大切にしていきたいと思っています。
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