院長ブログ

ゆっくり急げ~Fastina lente~

「楽しい」>「好き」>「する」
2013.1.4

先日、心にとめた論語の言葉です。

“これをする者はこれを好む者に如かず。”

“これを好む者はこれを楽しむ者に如かず。”

 

これ(例えば仕事とか、勉強とか)を「する」ということは、

これを「好き」ということには及ばない。

これを「好き」ということは、

これを「楽しい」ということには及ばない。

つまり、仕事にせよ勉強にせよ、

それを「楽しむ」ことができることが最上級ということです。

 

以前から、

ヒットチャート常連のミュージシャン(たとえばミスチルの桜井さんとか)や

ベストセラー作家(たとえば東野圭吾さんとか)が、

名声もお金も十分なのに、なぜ次から次へと

楽曲や小説を生み出せるのか、

なぜmotivationが保てるのか不思議でした。

野球のイチロー選手や、サッカーのメッシ選手が

なぜトップを走り続けられるのか不思議でした。

でも、この孔子の言葉を知って、

そうか!きっと単純に「楽しい」のだ…と納得しました。

地位も名誉もお金も抜きにして

辛いことや苦しいことを全部まとめて

「好き」を超えて「楽しい」のだ、

彼らはそれが「楽しい」という

最上級に巡り会えた人達なのだと納得しました。

 

そんな快楽至上主義みたいなことばかり求めたって、

そんな甘いものではない

楽しいことばかりで生きていけるなんて

夢物語だと誰しもが思うでしょう。

私もそう思っていました。

 

先日、

養老孟司先生が

自身が解剖学を志したお話の中で

好きなことを続けるということは

それに伴う様々な面倒や嫌なことを

「腹を据えて好きになることだ」と話しておられました。

 

なるほど、それなら出来るかもしれない

そう考えた時

私の中でそれを「楽しむ」ということが夢物語ではなく、

現実味を帯びてきました。

あきらめなければ、

「楽しい」という最上級を手に入れる・・・

そのチャンスはまだまだある。

そう思えてきました。

 

===長野市 呼吸器内科 アレルギー科 甘利内科呼吸器科クリニック===

 

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