礼儀作法の流派である小笠原流礼法のホームページによると、
伝書に記された作法の文末に多く見られる言葉だそうです。
これは「時・場所・状況に沿って自然な行動をしなさい」という意味が含まれていて、
礼法は決まりごと一辺倒なことではなく、
時・場所・状況に応じた、的確な判断をもととした自然な振る舞いが大切などだということだそうです。
作法とは相手を大切に思う心であり、その心を表現する「かたち」が作法なのだそうです。
最近では買い物に出かけても、食事に出かけても、
店員さんのマニュアルに沿った型通りの応対が目立ちますが、
実際には気持ちの良い応対とは感じません。
医療機関も「患者さん」を「患者様」と言い換えただけでは意味がないでしょうし、
ただ馬鹿丁寧な言葉遣いをしても心には響かないでしょう。
その時々で変わる状況や相手の気持ちを考えて適切な対応を取る、
礼儀とは相手を思う心なのだとういうことでしょう。
日本古来から伝わる礼儀作法の真意を知ると、日本の伝統の奥深さを感じます。
長野市 篠ノ井 内科・呼吸器内科・アレルギー科 甘利内科呼吸器科クリニック