ここ数日猛暑となり、ニュースでも連日熱中症についての報道が続いている。
先日も運動公園で運動していて体調を崩したという電話相談があったが、なぜこの猛暑の中で運動していたのか・・・と疑問に思った。
熱中症は大きく熱痙攣、熱疲労、熱射病に分けられる。この中でもっとも重症なのは熱射病で古典的熱射病と運動性熱射病に分けられる。
古典的熱射病はお年寄りや小児に発症するもので死亡率40%の危険な熱射病である。
運動性熱射病は運動中に倒れるもので急性発症する。横紋筋融解症を伴うことがあり死亡率が10%もある。10人に1人は死亡してしまう病気なのである。
夏の甲子園を見ても思うのだが炎天下で運動しすぎるように思う。熱射病を起こすべくして起こしているケースが多いのではないか?
昼休みの往診時に観察すると、炎天下の日中に畑仕事をしている農家の方を見かけることはほとんどない。炎天下での作業が危険であることをきちんと分かっているのである。
夏だ!!青春だ!!部活だ!!!も良いが、もう少し農家の方の知恵を見習ってみたらいかがなものか・・・
・・・・・長野市 呼吸器内科 アレルギー科 甘利内科呼吸器科クリニック・・・・・