夏の高校野球が始まりました。
当院に通院されている高校球児の活躍も気になるところです。
運動選手で通院されている方のほとんどは気管支喘息です。
気管支喘息は増え続けていますから、運動選手にも多くの気管支喘息の方がいらっしゃいます。オリンピックに出場したアメリカチームの選手の喘息罹患率は21.9%と報告されていますので、実にアメリカの選手の5人に1人が気管支喘息の治療を受けていたことになります。
日本でも気管支喘息の治療をしながら活躍する運動選手は大勢います。スピードスケート金メダリストの清水宏保選手が有名ですが、他にもサッカーの岡崎慎司選手やゴルフの福嶋晃子選手など喘息を克服して結果を残してきている選手が多くいらっしゃいます。(http://zensoku.jp/athlete/index.html)
気管支喘息は気道が狭くなり呼吸がしづらくなる病気ですから、極限で戦うスポーツ選手にとって、ほんのわずかな喘息症状でも命取りになります。
ほんの少し気管支喘息のコントロールが乱れれば、今までの血のにじむような努力も水の泡になってしまうかもしれません。
当院に通院されている高校球児の皆さんが、どうか実力を十分に出し切れる夏でありますように・・・主治医としては祈らずにはいれません。
・・・・・長野市 呼吸器内科 アレルギー科 甘利内科呼吸器科クリニック・・・・・