フランスの著述家、ベルナール・フォントネル(1657年– 1757年)の言葉に
“幸福の最も大きな障害は、過大な幸福を期待する事である”という名言があります。
幸福への期待が大きすぎると、幸せを実感することが出来ないという話は
私たちがよく知る「足るを知る」という考えに近く、
この「知足 (足るを知る)」という言葉は
「老子」と「釈迦」のそれぞれが遺したといわれています。
日々診療をしていると健康についてもまた幸福と似ていると思うのです。
幸福であることに健康は重要な条件ですが、
幸福にとって不可欠な条件とは言えません。
そして過度な健康への期待が、その人を幸福から遠ざけていると思えることがよくあります。
すべての病気や体の不具合を諦めて受け入れろと言う訳ではありませんが、
「一病息災」とも言われるように持病の一つぐらいある人の方が、
健康な人よりかえってからだを大切にできるのも事実だと思います。
多少の体の不具合があるけど過度に気にすることなく、
自分なりに程良く健康であると思えることが、
健康で幸せな生活のコツなのかも知れないですね。
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