長野市の内科・呼吸器科・アレルギー科 医療法人甘利クリニック

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人が医療機関を受診する目的は、

単純にいうと病気や体の不調を治すためです。

その目的を叶えることが医療機関の存在する意義です。

ですから治療して結果を出すことは、

私たちが果たすべき最重要課題だということは異論はありません。

でも、私はもうすこし違う考え方をしています。

 

たとえば、お腹が空いて食事をしたいと思った時、

空腹が満たされれば目的は達成されますが、

それだけで満足できるでしょうか?

「お腹がいっぱいになれば良い・・・」

確かにそんな日もあるでしょう。

でも、「美味しいものを食べたい」

「気の利いたお店で食事をしたい」

そう思うことだって多いと思います。

また、空腹を満たすために入ったレストランが

思いがけず自分の好みに合っていたり、

気の利いたサービスに嬉しくなることもあると思います。

 

医療機関だってそうではないか・・・と思うのです。

体調の不具合で仕方なく受診した医療機関が、

白くつめたい壁に、ビニールの長いす、

スタッフも医師もきちんと仕事はしているけど笑顔一つ無い。

果たすべき仕事はしてくれるけど、

それ以上のことはなく期待もできない。

もし、当院がそのような医療機関だとしたら、

私という個性を持った人間が

医師として仕事をしてる意味がないと思うのです。

 

当院では、患者さんを患者様とは呼びません。

患者さんに対して、過剰な敬語は使いません。

でも、気持ちよく受診していただけるような配慮には

手を抜いたりしていません。

 

入り口の花壇には季節の花が咲くように、

玄関にはフラワーアレンジメントをおいて

花が絶えないようにしています。

室内の飾り物は、季節に合わせて、

毎月変更しています。

待合室や診察室には、木を多用したインテリアを置いて

無機質な冷たい空間にならないように工夫しています

そして、テレビや過剰な宣伝やポスターを避けるようにしています。

 

確かに当院は小さいし、

スペースにゆとりはありません。

築50年になる建物は

機能だけなら新築には敵いません。

予約外だと待ち時間は長いし、

休診日も多めかもしれません。

しかし、それでも当院を受診していただける

そんな皆様のために、

会計を終えて玄関をでたときに、

治療の満足と一緒に

ちょっとした気持ちの良さを感じていただけたら・・・

 

私はそんな気持ちを、診察にプラスして届けたい、

そう考えています。

 

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先日、北信耳鼻咽喉科学術集会に講師としてお招きいただきました。

日頃から耳鼻咽喉科の先生とディスカッションしてみたいと考えていましたので、

「慢性咳嗽の診断と治療について」

~耳鼻咽喉科の先生と一緒に考えたいこと~

という演題でお話しさせていただきました。

一応私が講師という立場でしたが、日頃私が疑問に思っていたり、

経験がなくわからないことを耳鼻咽喉科の先生方にお聞きするる展開も多く、

講演時だけではなく、懇親会でのディスカッションを含めて有意義な時間となりました。

 

通年性のアレルギー性鼻炎や慢性副鼻腔炎などの患者さんは、

何年も前から軽微な鼻症状が持続していることが多いため、

ご自身でも「いつものこと・・・」と気にしていないことも多いのです。

しかし、長引く咳の原因の中には鼻水が喉の方に落ちる後鼻漏が意外に多いのです。

病院勤務と違い開業していると、他の科の医師との連携を取りにくいのですが、

今後も色々な情報を共有しながら診療していけたら、

より質の高いレベルで診療できると思います。

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10月にロンドンオリンピック 水泳 銅メダリストの寺川綾さんと対談させていただきました。
小児喘息だった彼女は、体力を付けるために水泳を始めたそうです。
小児喘息は成長の過程で治癒してくることもあるのですが、
彼女の場合思春期、成人と喘息症状が続いていて、
トレーニング中にも発作が出て思うように練習が出来ないことも多かったそうです。
お話しを聞いて驚いたのは、「トレーニングで強くなる」という気持ちと「ドーピングの心配」から、
喘息の積極的な治療を行わないままアテネオリンピックの代表選手になっていたことです。
未治療の喘息をかかえたままで、オリンピック代表になったわけですから、
彼女の努力と才能は桁違いだったのでしょう。

寺川さんが、発作が起こらないように吸入薬を使い始めたのは、
北京オリンピックの日本代表に落選して、
次のロンドンオリンピックを目指すために、
平井伯昌コーチの下に移ってからだそうです。
北島康介さんをはじめ多くのメダリストを指導している平井コーチから
「苦しまなくていい部分で苦しむことはない」と、積極的な治療を勧められたのですが、
当初は今まで通り、「薬は嫌だ」と言っていたそうです。
しかし、「とりあえず使ってみて、嫌だと思うならやめていい」
「自分が納得したトレーニングができて、結果もついてきたら、続ければいい」と言われて
発作を予防する吸入ステロイド薬を開始したそうです。
治療を開始して「こんなに楽になるんだ」と効果を実感されたそうで、
ロンドンオリンピック銅メダル、世界選手権銀メダルの活躍は
彼女の努力と才能はもちろん、
継続的な喘息の治療を受け入れたことも要因だったと思います。
寺川さんは現在も喘息を持つお子さんの水泳教室などを通して、
喘息の治療の大切さを伝える活動をされているそうです。
寺川さんが平井コーチの言葉で考え方を変えたように、
寺川さんの言葉は、きっと喘息の患者さん達に受け入れられると思います。
是非、ずっと継続して欲しいと思います。
気管支喘息の治療は、長野のような地方都市でも
世界のトップアスリートと同じ治療が受けられます。
私も「多くの喘息患者さんが、治療を受け入れて
ご自身の可能性を広げられたら」
そんな思いで治療しております。
追伸:対談の様子は、12月19日の産経新聞(東日本版)に掲載されています。
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