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寺川綾さんとの対談

2017.12.30

10月にロンドンオリンピック 水泳 銅メダリストの寺川綾さんと対談させていただきました。
小児喘息だった彼女は、体力を付けるために水泳を始めたそうです。
小児喘息は成長の過程で治癒してくることもあるのですが、
彼女の場合思春期、成人と喘息症状が続いていて、
トレーニング中にも発作が出て思うように練習が出来ないことも多かったそうです。
お話しを聞いて驚いたのは、「トレーニングで強くなる」という気持ちと「ドーピングの心配」から、
喘息の積極的な治療を行わないままアテネオリンピックの代表選手になっていたことです。
未治療の喘息をかかえたままで、オリンピック代表になったわけですから、
彼女の努力と才能は桁違いだったのでしょう。

寺川さんが、発作が起こらないように吸入薬を使い始めたのは、
北京オリンピックの日本代表に落選して、
次のロンドンオリンピックを目指すために、
平井伯昌コーチの下に移ってからだそうです。
北島康介さんをはじめ多くのメダリストを指導している平井コーチから
「苦しまなくていい部分で苦しむことはない」と、積極的な治療を勧められたのですが、
当初は今まで通り、「薬は嫌だ」と言っていたそうです。
しかし、「とりあえず使ってみて、嫌だと思うならやめていい」
「自分が納得したトレーニングができて、結果もついてきたら、続ければいい」と言われて
発作を予防する吸入ステロイド薬を開始したそうです。
治療を開始して「こんなに楽になるんだ」と効果を実感されたそうで、
ロンドンオリンピック銅メダル、世界選手権銀メダルの活躍は
彼女の努力と才能はもちろん、
継続的な喘息の治療を受け入れたことも要因だったと思います。
寺川さんは現在も喘息を持つお子さんの水泳教室などを通して、
喘息の治療の大切さを伝える活動をされているそうです。
寺川さんが平井コーチの言葉で考え方を変えたように、
寺川さんの言葉は、きっと喘息の患者さん達に受け入れられると思います。
是非、ずっと継続して欲しいと思います。
気管支喘息の治療は、長野のような地方都市でも
世界のトップアスリートと同じ治療が受けられます。
私も「多くの喘息患者さんが、治療を受け入れて
ご自身の可能性を広げられたら」
そんな思いで治療しております。
追伸:対談の様子は、12月19日の産経新聞(東日本版)に掲載されています。
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