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それぞれの価値観でベストを目指せば良い

2017.11.04

先日、東京の会計士、税理士、建築士などの
いわゆる士業のグループの友人に誘われて、
長野県伊那市にある伊那食品工業に見学に行って来ました。
「かんてんぱぱ」というブランドで知られるこの会社は、
国内の寒天市場のシェア80%を占め、
「年輪経営」と呼ばれる毎年着実に成長する経営に注目する経営者も多いと聞きます。
井上社長の約2時間にわたるお話は時間を忘れるぐらいに楽しく印象的でしたが、
なかでも記憶に残ったのは
「社員それぞれの価値観の中でベストを尽くせばよい」という考え方です。

我々は、小さい頃から勉強でもスポーツでも、
よく「ベストを尽くせ」といわれます。
このベストは本来「自分の最高の能力を出す」という意味であるべきですが、
実際には「親、上司、指導者の考えるベスト」に
すり替えられていることも多いのではないでしょうか。

病気の治療という場面で考えると、
治療の基本となる医学は自然科学ですから、データーやそこから導かれる答えは重要です。
しかし、実際の診療では患者さんそれぞれが違うのですから、答えも1つではないのです。
我々医師は、日々の診察の中で、医学的に正しい治療を良い治療として
一方的に押し付けてしまっているのではないだろうか?
患者さんの価値観の中でベストを尽くす。
その方向性を示し、導き、手伝うことが大切なのではないか・・・
そんなことを考えさせられました。

伊那食品工業の社是は「いい会社を作りましょう」だそうです。
そして、経営にとって 「 本来あるべき姿 」 とは
「 社員が幸せになるような会社をつくり、それを通じて社会に貢献する 」 ことで、
売り上げも利益もそれを実現するための手段に過ぎない・・・と考えているそうです。
こんな、理想を掲げている会社が実際にある・・と知って、
なんだか愉快な優しい気持ちになったのは、
多分私だけではなかったと思います。

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