「医者に殺されない48の心得」という本がベストセラーになっています。
著者の近藤先生は、今までも同様の主張を週刊誌やご自身の著書で展開されてきました。
本を読んでみて、近藤先生の主張にも一理ある部分はあると思うが、
一方こんな事を言ってしまって良いのか?と思う部分も多々あります。
1つの統計や論文でも引用する側の見方で結論が変わってしまうことはあります。
自分の主張に都合の良い部分だけを引用して理論展開すると、事実と違う結論が出てしまうことも多くあります。
例えば、歴史上の人物・・・徳川家康を書くとしましょう。
徳川家康の生い立ちや業績は事実としてあっても、その人物像やストーリーは作家や歴史学者のとらえ方で違いが出てきてしまいます。
作者は、自分の描きたい家康像を得るために、都合の良い文献にスポットをあって解釈を加えて、都合の悪い部分は無視または軽視してしまう。
そうすると全く違うストーリーが出来上がり、違う人物像が出来上がります。(だから歴史小説は面白いのです)。
さて本の内容の真偽はともかくとして、
私が思うのはこのような本が出版されて、
自分の健康状態や病気のことに興味を持って、
医者の言うことを鵜呑みにせず
医者任せにしないといった考えの方々が増えてきてくれるのなら、
このような本のベストセラーには重要な意味があると思います。
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